教員からのメッセージ


アグロノミスト養成コース

これからの農林業で活躍するアグロノミストへ向けて
中村 顕 (アグロノミスト養成コース長 / 生命環境系・教授)

農林業は、我々人類の生存に必要な食料生産のみならず、生物資源の管理・保全にも関わる、社会の基盤となる産業です。これからの農林業で活躍するアグロノミストは、ITなどの新しい技術や科学に基づく知識を理解するとともに、農林業を専門的に理解し海外協力もできるコミュニケーション力や発信力を持つことが求められます。アグロノミスト養成コースでは、農林業に関わる自然科学から社会科学に至るまで、多岐にわたる学問領域を学ぶことによって、最新の生産技術と科学技術を身につけるために必要な基礎知識を習得できます。また、豊富な実験・実習科目、国内外でのインターンシップ科目によって、実践的なスキルを持ったコミュニケーション能力を有する人材を育成しています。世界を舞台にして活躍するアグロノミストを目指す皆さんの応募をお待ちしています。

ヘルスケアコース

ヘルスケア領域の国際的なリーダーを育成
日高 紀久江 (ヘルスケアコース長 / 医学医療系・教授)

日本の保健医療福祉制度は国際的に高く評価されており、来るべき社会において、国際的に健康政策を提言し、活躍できる人材を育成したいと考えています。筑波大学で開設する本コースは、総合大学の中に設置されている看護学領域の講義・演習科目を中心に、ヘルスケアの基礎的な知識を身に着けることを目的としています。看護学はプライマリー・ヘルスケアの理念を中心とした考え方に立脚しており、健康を基本的な人権として認め、健康問題に関する施策への住民の主体的な参加や自己決定権を保障するものです。ヘルスケアコースの学生の皆さまは、看護学類のなかでプライマリー・ヘルスケアの理念を学び、地域住民を主体とした、人々のヘルスケアニーズに応え、健康問題を住民自らの力で総合的にかつ平等に解決する方法論ならびにアプローチ法について学修できるよう教育的な支援を行います。保健医療福祉に関する問題に関心を持ち、国際的に活躍したいという志をもっている皆さんの応募をお待ちしています。

日本芸術コース

日本の総合大学でArtとDesignを学ぼう
田中 佐代子(日本芸術コース長 / 芸術系・教授)

日本芸術コースは、絵画・工芸・書道などの日本で発達した伝統芸術に加え、国際的に評価されている日本の現代アート等といった、日本の特色ある芸術を専門的に学ぶコースです。日本芸術に関するコース独自の科目を履修するとともに、本学が開設する教養科目において学際的・国際的視野を広げ、芸術専門学群で開設される多彩な専門科目を履修することによって、高い専門性と国際的に活躍できる実践力を培います。進路としては教師、アーティスト、デザイナーの他、大学院進学といった道も開かれています。筑波大学は、数多くの美術館やギャラリーが密集している大都市東京まで、電車で1時間あまりの距離に位置しています。東京に気軽に足を運んで、貴重な芸術作品に日常的に触れることもできます。芸術を追求する熱意をもち、芸術を通して現代社会で活躍したいと願っている皆さんの応募をお待ちしています。

日本語教師養成コース

日本の大学の学士課程で日本語・日本文化と日本語教育を学ぶ
谷口 孝介(日本語教師養成コース長 / 人文社会系・教授)

これまで海外の学生が日本語教師を目指そうとしても、そうした学生を受け入れる学士課程プログラムは日本の大学にはありませんでした。このJapan-Expertプログラム・日本語教師養成コースは、非母語話者(留学生)のためにデザインされた学士レベルの独自のプログラムです。入学して半年間の集中的な日本語トレーニングの後、日本人学生と一緒におもに日本語で日本語・日本文化について学ぶとともに、日本語教師としての専門知識と技術とを身につけることのできるカリキュラムを用意しています。卒業後は、母国の教育機関での日本語教師としての道だけでなく、世界の多文化状況のなかで、日本語・日本文化や日本語教育に精通した人材を求める関連企業・団体への就職、大学院進学など、いろいろなキャリア・パスの可能性が考えられます。日本語を通して、自らの未来、さらには母国と日本との未来を切り拓く志を持った学生の皆さんが応募してくれることを期待しています。

コーディネーター

入山 美保(日本語教育コーディネーター / 人文社会系・助教)

入山先生写真

Japan-Expertプログラム生は、入学後半年間、学類の授業を履修する前に、グローバルコミュニケーション教育センター(CEGLOC)において、15週間、集中日本語授業を受けます。その際、プログラム生の日本語学習支援をするのが、日本語教育コーディネーターです。N2, N3以上の日本語力を持つ学生がアグロノミスト養成、ヘルスケア、日本芸術、日本語教員養成の各コースで学ぶために必要なアカデミック日本語の総合的な運用力を身に付けることを目標にしています。日本語の授業では、レベル別に「読む」「書く」「聞く」「話す」「文法」「漢字」「総合日本語」「専門日本語」の計8科目を開講します。これらの科目を通して、アカデミックな場面での学習活動、講義の聞き取り、質疑応答、ディスカッション、口頭発表、専門分野の論文読解及び要約、ディベート、プレゼンテーション技術、レポート作成や報告論文の作成などの演習を行い、学類の基礎科目、専門科目等を履修するために必要な日本語の運用力をつけます。特に「専門日本語」の授業では、各コース担当教員から専門分野を学ぶ上で基礎となる知識や専門用語を習得し、日本語力を向上させることを目的としています。筑波大学で勉強したいが、入学してすぐに日本人学生と同等に学類の授業を履修するのは不安、日本語力が心配というような方は、このJapan-Expertプログラムに志願されると良いと思います。日本語担当教員が自律的に学習を進められるように支援します。日本語を使って日本と母国の架け橋となる仕事をしたいという学生の応募をお待ちしています。